仙台市内で、面識のない10代の女性から現金3万円あまりを脅し取ったとして、10代の男女2人が逮捕された。
発端は、深夜の道路上で起きた「交通トラブル」だった。
恐喝の疑いで逮捕されたのは、いずれも仙台市太白区に住む19歳のアルバイトの男と、16歳の無職の少女。
2人は交際関係にあったという。
事件が起きたのは9月13日午前1時前。
仙台市若林区の路上で、2人が乗る車が青信号で左折しようとした際、横断歩道を渡っていた10代の専門学校生の女性と接触しそうになったという。
その後、2人は車を降り、「危ないだろ」と声を荒げて女性に詰め寄った。
女性に過失があったわけではないが、2人は一方的に因縁をつけ、
「謝ってどうこうとかじゃない」「貯金あるならお金を下ろしてでも渡すよね」
などと脅迫。現金3万3000円を脅し取った疑いがもたれている。
女性と2人に面識はなかった。
調べに対し、少女は「間違いありません」と容疑を認めている。
一方で男は「怒鳴ってお金をもらったのは事実だが、恐喝したとは思っていない」と一部容疑を否認しているという。
未明の交差点で起きた一瞬のすれ違いが、暴力的な金銭要求にまで発展した今回の事件。
警察は、当時の詳しい経緯をさらに調べている。