アメリカニューヨークで24日、ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島の奪還を目指す国際会議が開かれ、日本の岩屋外務大臣らが出席しました。
「クリミア・プラットフォーム」は2014年のロシアによるクリミア併合を受け、ウクライナ政府が各国に支援を求めて開いているものです。
5回目となる今回は国連総会が行われているニューヨークで初めて開催され、ゼレンスキー大統領は「60以上の国と機関が参加し、世界規模の取り組みとなった」と強調しました。
ゼレンスキー氏はロシアの軍事侵攻についてクリミア併合時の国際社会の弱い対応が影響していると指摘し、「戦争と占領が続く限り制裁を緩めてはならない」と各国に団結を呼びかけました。
会議にはクリミアの先住民クリミア・タタール人の指導者も出席し、「民族の排除が続いており、近い将来、民族が消滅する可能性もある。クリミア解放は我々にとって生存の問題だ」と訴えました。
外務省によりますと、日本からは国連総会に出席する岩屋外相が出席し、石破総理大臣の「ウクライナの主権と領土一体性を支持し、力による現状変更は許さない」とのメッセージを代読しました。