ロシアのプーチン大統領は19日、年末恒例の記者会見を開き、ウクライナ侵攻を巡り「人々の死についてロシアに責任はない」と述べました。
プーチン大統領:
戦争を始めたのはロシアではなく、人命の損失に責任はない。
アメリカ・NBCの記者から、2026年も戦闘が続いた場合に双方でさらに多くの犠牲が出ることへの責任を問われたのに対し、プーチン大統領は「戦争を始めたのはロシアではない」と主張し、ロシアに責任はないとの認識を示しました。
一方、ウクライナで選挙が実施された場合、「安全確保の方法を検討する用意がある」と述べ、投票当日にウクライナへの攻撃を一時停止する考えを示しました。
大統領府は、今回の記者会見に国民から約300万件の質問が寄せられたとしています。
これに先立ち、EU(ヨーロッパ連合)は18日から19日未明にかけて、ベルギーのブリュッセルで首脳会議を開き、ウクライナに2026年からの2年間で900億ユーロ、日本円で約16兆円を融資する案で合意しました。
ただ、焦点だったロシアの凍結資産を原資としてウクライナへの融資にあてる案は見送られました。
凍結資産の大半を保管するベルギーが、ロシアから損害賠償を請求される恐れがあるとして難色を示していました。