新チーム初の公式戦となる秋季高校野球県大会は9月23日、東北大会出場をかけた3位決定戦と、東北と仙台育英のライバル校対決となった決勝戦が行われました。
甲子園を終えてから正式なキャプテンを決めずに、この大会に臨んでいる仙台育英と、8月、我妻敏監督が約7年ぶりに復帰した新生・東北による決勝。
序盤に主導権を握ったのは東北でした。2回、2アウト2塁から7番・荒川選手にタイムリーが生まれ先制に成功します。
反撃に転じたい仙台育英は5回、フォアボールからチャンスを作ると、バッテリーミスの間に1点を返し、同点に追いつきます。
その後は両者譲らぬロースコアの展開。
7回には仙台育英のサード・今野選手がファインプレー。守備から流れを作ります。
すると8回。仙台育英が1アウト1塁3塁とし、7回にファインプレーを見せた今野選手。見事スクイズに成功し、1対2で勝ち越し!甲子園の土も踏んだ2年生が攻守で躍動します。
終盤は梶井投手が3回を無失点に抑え東北を下した仙台育英。2年連続27回目の優勝を果たしました。
東北大会、最後の切符をかけた3位決定戦は部員10人ながら59年ぶりの出場を狙う気仙沼と初出場を目指す名取北による公立校同士の一戦に。
接戦となった試合は、3対4で気仙沼1点リードの9回。名取北が1アウト2塁3塁のチャンスを作り代打・石澤選手。レフトの頭上を越える値千金の逆転タイムリーツーベース!土壇場で試合をひっくり返します。
それでもその裏、気仙沼はノーアウト2塁とし3番・阿部選手。今大会の快進撃を支える粘り強さをこの試合でも発揮し、5対5の同点に。
延長タイブレークに突入した10回。名取北が1点を勝ち越し、なおも満塁で、3番・児玉選手がレフトへの2点タイムリー!10対5で熱戦を制した名取北。初の東北大会出場を決めました。
来年春のセンバツ出場の選考材料となる、秋季東北大会は10月9日から岩手で行われます。