OHKで月曜から金曜午後3時50分から岡山・香川エリアで放送中の情報番組「なんしょん?」のコーナー「瀬戸内旬紀行」。
岡山市中央卸売市場の市場関係者でつくる「岡山県お魚普及協会」の協力で瀬戸内などの新鮮な魚介のおいしい食べ方などを紹介しています。
今回は特別編として、協会理事で原田屋鮮魚店の原田徹美会長に、家庭での食卓でおすすめの「カツオ」の味わい方について話を聞きました。
赤身の「カツオ」と白身の「サバ」は同じ仲間
最初にOHK・萩原渉アナウンサーが「カツオはサバ科の一種で、サバと同じ青魚」とカツオの分類を紹介。赤身のカツオと白身のサバが同じ仲間という意外な一面を取り上げた後、スタジオには「本ガツオ」が登場しました。
今回の本ガツオは60センチを超える立派なサイズで「丸々と大きく、太ってます」と原田会長も太鼓判。大きなものだと1メートル近くになることもあるそうです。
見た目の特徴としては、背中が黒みを帯び、お腹は銀白に輝くメタリックな見た目。「金属かと思いました」と萩原アナも驚くほどの光沢です。
「健康には一番もってこい」という高い栄養価
「血合いが多くて、栄養価が高い。健康には一番もってこい」というカツオは泳ぐのがとても速いといわれます。原田会長が「速いもので時速100キロぐらいで走れる」と車のように説明するとスタジオは和やかな雰囲気に。
また、回遊魚で常に泳ぎ続ける習性を「(カツオは)寝たら死ぬ。朝から晩まで泳ぎっぱなし」とも表現ました。
高知沖で一本釣り!鮮魚のプロが「戻りガツオ」の解体ショー
今回の本ガツオは、高知県沖で一本釣りされたもの。「戻りガツオでね、一番脂がのっておいしいです」と原田会長。春の「初ガツオ」と比較すると、戻りガツオは「脂がのって、もちもち感。血合いが多い」とのことです。
番組では原田会長の話とともに、カツオをさばいていく様子が披露されました。
「すごい!迫力がある!」と出演者が声を上げる中、原田会長は鮮やかな手さばきで次々と身を切り分けていきます。「骨が太そう」「ゴリゴリと(音が)」との声に、原田会長は「カツオの骨は硬いんですよ。特に背中、首のところがね。皮が硬いんですよ」と説明。
そうこうしているうちに、さばいたカツオをお皿に盛り付け「はい、食べてみてください!」と原田会長。カツオといえばてっきり「たたき」かと思えば・・・「春は脂が少ないからたたき。今の時期はお刺身が美味しい」と、今回はお刺身を試食することになりました。
秋はタタキより「刺身」…脂のり抜群の本ガツオのお味は?
脂の乗ったカツオの刺身をまず萩原アナウンサーが試食。「(切り身を)持った感じがずっしりしてる」と驚きながら「表面も中身も脂。春先のカツオとは全然違ってもちもちしている」と絶賛しました。
出演者からも「脂が全然違う」「もちもちの食感が最高」「しつこくなくてあっさりしてる」などの感想が…。OHK・藤本紅美アナウンサーは「しょう油をたっぷりつけても脂が負けない」と鮮度の良さが際立つ味わいを表現していました。
2025年は豊漁!新鮮なカツオの見分け方
「スーパーでも魚屋さんでも、今の時期はどこでも売っています。今年(2025年)は豊漁ですからね」と原田会長。
購入時のポイントとしては、以下の点を挙げました。
・身の色:艶やかな赤色
・体表の光沢:銀白に輝くメタリックな表面
・目の色:黒々としていること
これらのポイントを押さえれば、鮮度の高い美味しいカツオを選ぶことができます。
「カルパッチョ」などアレンジも自在
「戻りガツオ」は刺身で食べるのが一番のおすすめということですが。もちろん、たたきや漬け、カルパッチョなど、アレンジも自在です。
今が旬のこの時期に、ぜひ食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。