「だまされたふり作戦」で逮捕
今月19日、東広島市で警察官などをかたる詐欺の受け子役とみられる
熊本の60歳の女が、いわゆる「だまされたふり作戦」で逮捕されました。
熊本市の無職・吉田倫子容疑者(60)は、ほかの人物らと共謀し、
今月6日ごろから19日のまでの間、
警察官や検察官などをかたって東広島市に住む73歳の男性の携帯電話に電話。
「マネーロンダリング事件の容疑者になっている」
「無実を証明するためには現金、キャッシュカードを預かって調査する必要がある」などと嘘を言って、
現金40万円やキャッシュカード2枚をだまし取ろうとした疑いがもたれています。
18日午後、男性から警察に
「警察官をかたる者から電話がかかっている。詐欺なんですかね」
などと相談があって、事件が発覚しました。
19日午前、男性が
「部下が現金とカードを取りに行くので玄関の外に置いてほしい」と
電話で指示されたため、
警察と男性は「だまされたふり作戦」を行うことを決めました。
そして、19日正午ごろ、男性の自宅で
現金などを受け取り来た吉田容疑者を詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕しました。
警察の調べに対し、吉田容疑者は
「詐欺になるなんてわかりませんでした」と供述しています。
警察は、事件の経緯を詳しく調べています。