今年7月、玄海原発で目撃された“ドローンと思われる3つの光”について、佐賀県警は「航空機の可能性が高い」とみていることを明らかにしました。

【県警察本部 福田英之本部長】
「現時点においては警備員が目撃したとされる光については当時玄海原子力発電所の周辺上空を飛行・旋回していた航空機の光をドローンによるものと、勘違いした可能性が高いものと考えております」

これは19日開かれた県議会の一般質問で佐賀県警の福田英之本部長が答弁したものです。
この問題は、7月26日、玄海町の玄海原発で“ドローンと思われる3つの光”が警備員に目撃されたことを受け九州電力が初めて「核物質防護情報」の通報を行ったものです。

福田本部長は、3つの光の色が航空機の発光パターンと同じであることや光が目撃された時間帯に複数の航空機が周辺を飛行・旋回していたこと、目撃された光の時刻や方向、飛行ルートが航空機の軌跡と矛盾しないことなどを明らかにしました。

その結果、「ドローンと勘違いした可能性が高い」と判断する一方で、ドローンである可能性を完全に排除できないことから、玄海原発とともに周辺の警戒を強化しあらゆる可能性を視野に捜査を継続するとしています。

また、これまで玄海原発と協同で行ってきた訓練に加え、夜間にドローンを飛行させてその対処を行なうなどの実践的訓練を検討しているということです。

一方、当時、玄海原発周辺を飛行・旋回していた飛行機を運航する航空会社は、「着陸予定の福岡空港が込み合っていて玄海町や唐津市上空を旋回していたのではないか」としています。

この問題を受け九州電力はサガテレビの取材に対し、「航空機と勘違いした可能性があることは承知しているが、捜査に対しコメントする立場にない」とした上で「引き続き佐賀県警に協力して安全に運転していくために緊張感をもって核物質防護に適切に対応していく」としています。

サガテレビ
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