取材班が目撃したのは、不要不急の“困った110番”の実態。
福岡県警の通信指令室には「夜中に太鼓をたたいている」という内容や「間違い電話」など次々とかかってきます。
密着したのは、ベテランの藤村茂警部補(48)。
1分1秒を争う通報に冷静に対応する中、また困った110番が…。
福岡県警 通信指令室・藤村茂警部補:
ん?何が逃げ出した?ちょっと落ち着いて教えて、大丈夫だから。
通報してきた女性は気が動転。そのわけは…。
福岡県警 通信指令室・藤村茂警部補:
ん?文鳥がいなくなったの?あなたの文鳥っておっしゃった?ペットの小鳥がいなくなったの?
飼っていた小鳥が逃げ出しとの通報でした。
藤村警部補は「大事なペットだったんでしょうね。『急いで来て!』とくり返す状態でしたから、『警察署からの電話に出るようにお願いします』と」と話します。
3時間の取材で藤村警部補が受けた通報は45件。
そのうち、不要不急と判断されたのは20件と4割を超えていました。
福岡県警 通信指令課・堂本将生警部補:
110番が1秒でも遅れることで、本来助かる方が助からない場合もある。緊急の場合に限り110番通報をしてもらいたい。
警察は、緊急でない場合は警察署に問い合わせるか、相談専用ダイヤル「#9110」に連絡してほしいと呼びかけています。