将来の獣医師確保につなげようと、島根県と県内の牛乳メーカーでつくる団体が連携協定を結びました。
獣医師の確保に向けた県の広報活動を支援します。
協定を結んだのは、島根県と県内の牛乳メーカー3社でつくる県乳業協会です。
島根県庁で丸山知事と3社の社長が協定書に署名しました。
島根県内では、乳牛の健康や生乳の品質の管理を担う県の獣医師が定員を下回るなど担い手不足が続いていることから、県は人材確保の取り組みを強化しています。
協定には、獣医師不足など酪農を取り巻く課題の解決に連携して取り組むことが盛り込まれ、その一環として、10月から小中学校の給食で提供される200ミリリットル入りの牛乳パックの広告欄に酪農に関するクイズを掲載するなど将来の人材確保に向けた情報発信に取り組みます。
クボタ牛乳・久保田英治代表取締役:
(獣医師は)疫病の防疫対策もあるし、治療もあるし、生乳生産の管理もありますし、こういった意味では非常に我々の業界にとって大きな役割を果たしていただいています。
島根県・丸山知事:
島根県は農業県でありますし、その中でも畜産県でもありますので、島根県の産業を支えていただく上では欠かせない。
県によると、県内では進学先に獣医学科を選ぶ高校生が増加傾向で、全国の大学の獣医学科に在籍する県出身の学生は2024年度が21人で、2021年度からほぼ倍増したということです。
学校給食などで提供される牛乳パックは、ひと月に約100万個になるということで、県はそのPR効果に期待しています。