出雲市に住む50代男性がSNSを使った「ロマンス詐欺」の被害に遭い、約371万円をだまし取られたことが分かりました。
出雲警察署によると、被害に遭ったのは出雲市の50代の男性で、6月16日にマッチングアプリで「郁美」と名乗る女性と知り合い、その日からSNSアプリでメッセージのやり取りを始めたということです。
その後もお互いの写真を交換したり、日々の出来事を話したりするうちに、だんだんと親しくなり、男性は女性に好意を抱くようになったとしています。
しばらく交流を続けていると、「郁美」は男性に投資用のアプリを紹介。
「興味があれば一緒に勉強してもいいですよ」、「利息を手に入れるだけでなく、いつでもお金を引き出したり貯金したりすることができます」、「銀行より便利なところだと思います」などと言って、投資を勧めてくるようになりました。
もともと投資に興味があった男性は、「郁美」への好意もあって、指示されるままに投資用アプリをダウンロードしました。
そして「郁美」から、「きょう入金すれば、あすには利息がもらえます」などと促され、指定された口座にお金を振り込みました。
実際に、投資アプリの画面上では入金した金額などが反映され、利益が男性の口座に振り込まれたこともあったため、男性は信用し、6月20日から7月1日までの間に7回にわたり、合計で約371万円を振り込み、だまし取られてしまったということです。
警察はこのような被害に遭わないために、以下の点に注意するよう呼びかけています。
〇SNSで知り合っただけで、一度も会ったことがない相手を簡単に信用しないこと。
〇高配当をうたった投資などの儲け話を勧めてくる場合は、詐欺を疑うこと。
〇高額な支払いを要求されたり、お金の引き出しに応じてもらえない場合は、振り込みをやめて、警察に相談すること。