「サイレンが適切に鳴っていたら水没は避けられたはず」住民が18日、直接熊本市に窮状を訴えました。これに対し、大西市長は陳謝したうえで、学識経験者などによる検証の場をつくる考えを明らかにしました。
18日、熊本市役所を訪れたのは中央区坪井の住民たちです。
【住民】「もうちょっと早くサイレンが鳴っていれば車を動かせた、動かしたかったという声がほとんど」「(敷地の土砂)目に見える分は排除したが、雨が降る度に砂利から土砂が出て来て、きりがない」
住民によりますと、町内の戸建て住宅108軒中76軒が床上浸水し、水没した車も77台以上に上るということです。熊本市は先月の大雨の際、坪井警報局のサイレンが適切に鳴らなかったこと、そして坪井ポンプ場の排水機能が一時停止したことを明らかにしています。
【大西市長】「皆さんにおわびを申し上げたい。きちんと客観的に外部の目を入れて検証する指示をしている」
住民たちは被害への早急な対応を求めきょう大西市長に要望書を提出しました。
【壷川校区第13町内自治会中村昭会長】「来年度また同じことが起きたらどうしようもない。対策をしてもらいたい」
【大西市長】「ポンプ場が被災したことやサイレンの吹鳴が的確であったかどうか客観的に検証してもらう必要がある。教訓をどう次に生かせるのか検証の場をつくりたい」
大西市長は今回の問題について近く外部の専門家などによる検証を始める考えを明らかにしました。