2024年5月、大分県宇佐市で親族と同居していた自宅に放火した罪に問われている男の判決公判が、18日大分地裁でありました。地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

現住建造物等放火の罪で有罪判決を受けたのは宇佐市の無職田口俊輔被告43歳です。

判決によりますと田口被告は2024年5月、母親や妹と同居していた宇佐市内の自宅でごみ袋や布団などに火をつけて部屋の天井などを燃やしたとされています。

当時、母親と妹は家にいましたが逃げ出して無事でした。

18日大分地裁で行われた裁判員裁判の判決公判で、辛島靖崇裁判長は犯行の経緯について「被告は、犯行当時実母と口論になり首をつって死のうと考え、その前に自分の部屋に貯まったごみに火をつけて廃棄しようと考えた」と指摘。

さらに「犯行には解離性障害の症状のほか良好ではなかった家庭環境が影響していることは否定できない。ただ、その影響を否定するには限界があり正常な精神機能は十分に残っていた」などとして田口被告に対し懲役3年、保護観察が付いた執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。

弁護側は控訴しない方針です。

テレビ大分
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