性の多様性について知ってもらおうと日田市の高校でトランスジェンダーの当事者による講演会が行われました。
「きょうは自分らしさというものと、お友達のあなたらしさ というものも一緒に考えられたらと思っている」そう語りかけるのは、女性として生まれた後性別適合手術を受け13年前から男性として生きる京都市に住むトランスジェンダーの大久保暁さんです。
世の中には男性と女性だけでなく大久保さんのような身体の性と心の性が一致しないトランスジェンダーなどLGBTQと呼ばれる人たちがいます。
講演会は、こうした多様な性のあり方について理解を深めてもらおうと日田市の高校で開かれました。
大久保さんは幼いころから自分の性別に違和感があり、何年も葛藤したことなどを明かした上で、たった一度の大事な人生を自分らしく生きてほしいと生徒たちに伝えていました。
◆女子生徒
「男だから、女だから、という言葉を(使うのを)やめようと思った」
◆女子生徒
「恋愛の話をする時に『好きな異性のタイプは?』と聞いたりしないように気をつけようと思った」
高校は「今後社会に出ていく中で様々な考え方を受け入れられる気持ちを持ってもらえれば」と話しています。