自民党の総裁選挙をめぐる動きです。
林官房長官が出馬会見を行い、また高市氏も出馬する意向を表明しました。
林官房長官:
誰もが夢と希望と誇りを持てる日本の未来を創造するために、林プランを作らせていただいた。実質賃金がプラスなのは当たり前だと。こういう状況にしたいと思っている。
林長官は、18日午後2時過ぎに行われた出馬会見で「林プラン」と題した自身が総裁選で掲げる政策を発表し、1%程度の実質賃金上昇を定着させることや、石破政権で進めてきた防災庁の設置などを目指す考えを明らかにしました。
一方、高市前経済安保相も立候補の意向を表明しました。
高市前経済安保相:
自由民主党総裁選挙に立候補する決意を固め、あす政策の記者会見を開かせていただきます。今必要なのは皆さまの暮らしやそして未来への不安を夢や希望に変える政治です。そのために私高市早苗、命懸けで頑張ってまいります。
高市氏は「自民党が何をやりたいのか、何を目指す政党なのか、しっかりと訴えができる素晴らしい機会だ」と述べました。
これに先立ち、高市氏は麻生最高顧問とも面会し、立候補への決意を伝えています。
一方、小泉農水相は18日午後に麻生最高顧問と面会し、出馬の意向を伝えました。
茂木氏は自らを支持する議員と陣営の体制づくりを行い、小林氏は地元・千葉県で地方議員と面会するなど、来週22日の告示日を前に各候補の動きが活発化しています。
今週は出馬会見ラッシュとなっています。
高市氏が石破首相の退陣表明後、初めてカメラの前で発言しました。
その内容として「国民の暮らしや未来への不安を夢や希望に変える政治」「日本が直面する危機を克服するための強い政治」などと自身が思い描く政治像を語り、政策の詳細は19日の正式な出馬会見で説明するということで、18日は4分ほどで終了しました。
そして正式な出馬会見を行った林芳正官房長官の打ち出した「林プラン」の詳細を見ていきます。
政策は、1%程度の実質賃金上昇の定着など3つの柱を挙げています。
この1%程度の実質賃金上昇の定着ということに加えて、「日本版ユニバーサルクレジットの創設」「漫画やアニメなどコンテンツ産業を支援する」「中選挙区制度の再導入など」といった選挙制度改革についても触れ、「現在の省庁の再編について議論する」という行政改革に対しても取り組む姿勢を示しました。
また、今回の林プランでは、2万円の給付の行方や消費税減税については触れていませんでした。
さらに自身が総裁になった際の野党との連携などに関しては、「総裁選で議論すべきは政策や立ち位置」ということで明確には答えなかったということです。
青井実キャスター:
柳澤さん、この辺り触れてくるかななんて思っていたんですけども、あまり触れずということで。林さんは政界の119番、困った時の林さんといわれていますけども、この「林プラン」どう見ましたか?
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
確かに総裁選というのは政策を戦わせる大切な場だとは思いますけど、実質は権力闘争ですからね。このタイミングで政策をいろいろと打ち上げていても、実際に実現できる政策かどうかというのはまた別の話だと思いますね。
青井実キャスター:
自民党内ではなく、自民党内がどうなって国民にどういうふうに政策が打ち出されるのか我々気になっているわけで。
SPキャスター・柳澤秀夫氏:
自民党じゃなくて国民に向いた政治をやっぱり我々は期待したいですよね。
自民党総裁選挙は来週22日に告示、10月4日投開票ということで、19日に高市氏、20日に小泉氏が正式出馬表明かとなっています。