台風14号で各地に強風被害

強い台風14号の接近に伴い、8日の九州南部や奄美は荒れた天気となった。10月8日午前9時ごろの撮影した鹿児島・奄美大島の海岸では、うねりを伴いながら、白波が勢いよく打ち上がっているのが確認できる。

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奄美大島は7日夜から台風14号の強風域に入り、大荒れに。サトウキビ畑は強い風で横になびき、学校へ向かう生徒たちは前かがみになりながら歩いていた。

奄美空港では午前10時すぎに、最大瞬間風速26.7メートルの暴風を観測。屋久島町では、正午すぎに、最大瞬間風速36.0メートルを観測した。

フェリーは欠航…海の便にも影響

沖縄・南大東島では、午前0時すぎに最大瞬間風速21.1メートルを観測。強風の影響で、サトウキビが至る所で地面に倒れるように傾いていた。また道路にも、折れた木の枝などが散乱していた。

九州南部でも強い風が吹き続けている。宮崎市では正午すぎ、最大瞬間風速17.4メートルを観測。海は荒れ、防波堤を飲み込むほどの波が押し寄せた。こうした影響で、神戸行きのフェリーも欠航となっている。

長崎・五島市の港でも、船の運航状況を問い合わせる人の姿が見られた。

台風14号が10日に接近する恐れのある、和歌山・串本町では、大小40余りの岩の柱がそそり立つ「橋杭岩」に強い波が打ち付け、砕け散る白波が高く上っていた。

関東上陸の恐れも…気になる進路は

そしてこの台風14号は週末、関東に上陸する恐れも出てきている。神奈川・江の島でも、白波が立ち始めた。

台風14号の予想進路を見ると、中心線を通った場合は、関東の沖合を通過する。水蒸気たっぷりの海の上にあるので勢力は衰えないと見られている。

だが、中心線の北側を通った場合は、関東などへの上陸も考えられる

雨と風の両方に警戒が必要な状況となっている。

(「イット!」10月8日放送より)

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