大阪府池田市の「天空の鳥居」と呼ばれる名所で、外国人観光客とみられる人物が懸垂する迷惑行為が確認された。動画の撮影者は無礼な行動に強い憤りを覚え、警察へ映像を提出したという。池田市は「鳥居は神聖なもの」とコメントし、見回りを強化していく姿勢だ。
鳥居で懸垂する迷惑観光客
大阪・池田市の五月山で8月12日午後3時半頃、鳥居越しに街が一望できる絶景スポットで撮影されたのは、鳥居で懸垂する人物だ。

その人物は外国人とみられるが、両手でぶら下がり2回、懸垂してみせていた。また、もう一人はその様子をスマホで撮影している様子だ。実はこの罰当たりな“迷惑行為”を撮影していたのは、エストニアから旅行に来ていたイリヤさんだ。
取材に応じてくれたイリヤさんは、「鳥居に対する無礼な行為を見て嫌な気持ちになり、『何かしなければ』と思いました。あの時、怒鳴って追い払えばよかったと後悔しています。これは破壊行為だよ」と話している。
イリヤさんは外国人観光客とみられる2人の迷惑行為を目の当たりにし、カメラを回したという。

動画が撮影された場所は、その絶景から“天空の鳥居”とも呼ばれる秀望台だ。海外でも“映えスポット”として紹介されている。
イリヤさんは、「彼らはタクシーでここに来ました。到着するとすぐに懸垂を始めたのです。たぶん、InstagramかTikTokだと思います」と、2人組がSNSに動画を投稿するために来ていたのではないかと話している。
外国人観光客の迷惑行為に“外国人”が警鐘
“映えスポット”での迷惑行為は、これまでにも度々問題となってきた。

過去には、外国人の女性が神社の鳥居で体を鍛えるかのように懸垂する姿を撮影していた。動画を投稿したのは、人気インスタグラマーだ。

別の場所では桜の木で懸垂する人物、さらに“逆上がり”する様子も確認されている。こちらも外国人の人気インスタグラマーとみられ、批判が高まり、謝罪する事態となった。
イリヤさんは、「警察署に行って、そこで事情を説明して動画を見せました。警察はその動画を見てとても残念そうでした」と話す。
一部の外国人観光客による日本での“迷惑行為”に対し、イリヤさんは「日本人が外国人観光客全体に悪い印象を持つかもしれないことが心配です。悪いマナーや行動は自分の国に置いて来てください。日本には持ち込まないでください」と思いを語る。

一方、鳥居を管理する池田市は、「鳥居は神聖なものなので、このような行為は控えてください」とコメントしており、見回りを強化していくという。
(「イット!」 9月15日放送より)