戦後80年にあたり長崎県を訪問中の天皇ご一家は「長崎原爆資料館」を訪れ、被爆者などと懇談されました。

12日午後4時頃、両陛下と愛子さまは市内の「長崎原爆資料館」を訪問されました。

ご一家は、三方を山に囲まれ、爆風の被害が平地に集中した長崎の被害の特徴などについて説明を受けられました。

続いて、ご一家は被爆者などと懇談されました。

両陛下は2024年にノーベル平和賞を受賞した日本被団協の田中重光代表委員(84)に「昨年はノーベル平和賞、本当におめでとう」と祝福され、愛子さまは「どのようなことを次世代に語り継いでいきたいですか」などと尋ねられました。

また陛下は、21歳で被爆した中村キクヨさん(101)に「長年にわたり平和の大切さを説いていらっしゃることに敬意を表します」と伝えられ、中村さんが涙を拭う場面もありました。

田中代表委員は「日本のやっぱり平和、世界の平和についても思っていらっしゃることを感じました。被爆地長崎に親子で訪問されたことは、大きな意義があるんじゃないかなと思います」と語り、中村さんは「私たちの言葉を聞いていただきましたことについて本当にありがたく思っております。(愛子さまの同行は)被爆者にとってはもうこんなにうれしいことはございません」と語りました。

夜には約5500人が歓迎の提灯を掲げて集まり、ご一家はホテルの窓からゆっくりと提灯を振って応えられました。

長崎訪問の初日を終え、両陛下は側近を通じ「被爆された方々のご苦労を次の世代に語り継いでいくことは、大変意義深いことと思いました。初めて長崎県を訪れた愛子も、改めて原爆被害の実相を肌で感じるとともに、苦難を乗り越えてこられた長崎の人々の強い平和希求の思いを深く心に刻んでいます」と感想を寄せられました。

13日は原爆養護ホームを訪問後、愛子さまは先に帰京され、両陛下は14日に定例地方公務の「国民文化祭」に出席されます。

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