台風15号に伴う竜巻や大雨から9月12日で1週間。国内最大級の竜巻が発生した静岡県牧之原市や吉田町では依然住民などが片付けに追われています。
停電が復旧した住民:
電気ありがたい、感謝ですよ暑い中で
11日夜、1週間ぶりに自宅で一夜を過ごしたという女性。
生活は徐々にこれまでに戻りつつあるといいます。
すでに電柱などの復旧作業は完了していますが、周辺では屋内配線の不具合などでいまも電気が使えない状態の家もあります。
9月5日、牧之原市と吉田町を襲った竜巻。
気象庁は竜巻の強さは国内最大級、風速75mと推定されるとの結果を示しました。
吉田町では横転した車に乗っていた50代の男性が死亡。
県内では83人の負傷者が確認されています。
建物の被害も相次ぎました。
牧之原市と吉田町ではこれまでに住宅1300棟あまりで被害が確認されているということです。
12日も自宅の片付けなどに追われていたのは牧之原市に住む松下さん夫妻です。
当時は外出していて2人にケガはありませんでしたが家の階の屋根は吹き飛び家の窓のほとんどがなくなってしまいました。
すでに一時的に借りている近くのアパートで生活していて、必要なものは移していますが、片付けは家の中、家の外ともに残っています。
それでも今後へ向け前を向いて進みたいと話します。
松下和馬さん:
人生の中でも激動な1週間でした
妻・幸代さん:
新しい家についてお金の面もいろいろ心配はあるので、2人で一生懸命働きながら頑張っていきたい
復旧・復興へ向け、牧之原市と吉田町ではボランティアを受け入れていて被災者のサポートに当たっています。
また、警察は被災地でのパトロールを強化するとともに防犯カメラを設置。
牧之原市には12日、県内の市町から応援職員が派遣されました。
被災した住宅の調査にあたるということです。
市は復興へ向けた今の優先課題としてこの調査を挙げ、遅くとも1カ月以内に調査を終えたいとしています。
牧之原市・杉本基久雄 市長:
建て替えるのか修繕するのか方向性が定まらない。そういった判断をしてもらうためにも1日でも早く被害認定調査を終えることが大変重要
また、災害ごみへの対応も優先課題に挙げています。
最初に設けた災害ごみの仮置き場は最初の週末でいっぱいに。
現在は別の場所に設けていますが災害ごみは増え続けていて、市は業者による運び出しをしながら復旧への妨げにならないよう対応していくということです。
牧之原市・杉本基久雄 市長:
官民が連携して1日でも早く被災者の不便な生活を少しでも和らげていく対応を取っていきたい
復旧復興へ向け今後も様々な支援が必要になります。