盗まれたのは長さ1キロを超える銅線でした。

一体、誰がどうやって…

TNCの独自取材です。

取材班が向かったのは福岡県飯塚市。

両側に住宅が並ぶエリアを抜けると…

太陽光発電施設が見えてきました。

設置された「ソーラーパネル」は、実に約4000枚。

この大規模な発電施設で8月、異変が…

◆太陽光発電施設の管理者
「(8月)12日から発電計測データがゼロになっていた。機器の不調と思って、九州電気保安協会に緊急出動してもらった」

突如、発電が止まった原因。

それが…

◆記者リポート
「こちら送電用の銅線の太いケーブルなんですが、このように切断され盗まれてしまっています」

何者かによって施設にある銅線のほとんどが盗まれていたのです。

Q.距離にすると結構長い?
◆太陽光発電施設の管理者
「だいたい1200メートルぐらい」

約1.2キロメートルに上る「消えた」銅線。

施設を管理する男性は、その規模から集団による犯行とみています。

◆太陽光発電施設の管理者
「多分パネルの上に上って(銅線を)引っ張り出していると思う。その辺にトラック止めてここから(外に)出したのではと」

修理費用なども含め被害額は約1500万円に上り男性は警察に被害届を提出しました。

TNCの取材では、付近の太陽光発電施設では去年9月以降他にも3件の「銅線窃盗」が発生。

さらに県内では今年5月から8月にかけ、筑後地方で少なくとも13カ所の農業用ハウスからも銅線が盗まれています。

なぜ今「銅」が狙われるのか。

考えられる原因が銅価格の高騰です。

不安定な国際情勢や再生可能エネルギーの設備での需要増加などを受け、その価格は5年前の倍以上となっています。

警察は転売目的の犯行の可能性も視野に捜査を進めています。

テレビ西日本
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