高値が心配されている新米のコシヒカリ。
店頭では実際にいくらで販売されていて、どれだけ売れているのか取材しました。
ほっかほかの新米。
2025年とれたての千葉県産コシヒカリです。
それをおにぎりに。
千葉・多古町にある道の駅のレストランでは、900円で新米のおにぎり定食を販売しています。
客は「超おいしい」「甘いですね、多古米は」「新米とかブランド米は高くて食べられない。高嶺の花」などと話します。
この新米はいくらで買えるのでしょうか。
千葉県産コシヒカリのブランド米・多古米は5kg4700円(税込み)。
2024年の同じ時期と比べて1700円も値上がりしたといいます。
道の駅 多古あじさい館・渡邊浩一店長:
備蓄米が出ていることで消費者はどちらでも選べる。安いお米を買うか、新米でおいしいお米を買うか。選択肢が多い中で(新米の)相場も高い。売れる量も去年の半分以下。
新米を手に取った神奈川・横浜から来た男性は「物価が上がっているので手が出しにくくなっている。お米くらいはぜいたくしようかなと」と語りました。
待望の新米。
米どころの新潟県では県外に向けたコシヒカリの出荷式が行われました。
新米の販売は全国で本格化しています。
福井県のスーパーでは地元産のコシヒカリが5kg5162円(税込み)で販売されていました。
農水省の調査によるとスーパーでの平均販売価格は5kg当たり3891円。
新米を含む銘柄米は4272円で高止まりの状態が続いています。
では関東のスーパーで新米はいくらするのでしょうか。
横浜市のスーパーでは千葉県産のコシヒカリが5kg4687円(税込み)。
茨城県産のコシヒカリも同じ4687円で、新潟県のブランド米・魚沼産コシヒカリは5000円を超えていました。
スーパーセルシオ和田町店 食品バイヤー・久保田浩二さん:
年の価格と比べて約2割、販売価格は上がっている。JAとか他の集荷業者が農家から米を買う段階の価格が上がってきている。
バイヤーの久保田さんは猛暑や水不足などの影響で新米の価格はさらに上がるとみています。
スーパーセルシオ和田町店 食品バイヤー・久保田浩二さん:
今がそれこそ一番。新米の最安値だと思っていただく中でコメの仕入れ合戦が始まっている。すぐに税込み5000円以上の価格に5㎏のコメもなっていくと予想。
販売が本格化した新米の価格に今後も注目が集まります。