神戸市の久元喜造市長は11日の定例会見で、「神戸市の摩耶大橋に爆破予告があった」とSNSで誤った情報が広がったことについて、「『そんな情報は出さないで』と言うのは当たり前」と語った上で、「全部対応するのは無理だ。間違いない事実を把握し、情報発信する」と述べました。
税関と警察によると、10日朝、神戸市灘区の摩耶埠頭にある倉庫で「海外から届いた工業製品に爆発の危険性がある」として、周辺道路が一時、通行止めになりました。
その際、SNSでは「摩耶大橋に爆破予告」という誤った情報が拡散されました。
港や道路を管理する神戸市の久元市長は11日の会見で、「そんな情報は出さないで、と言うのは当たり前」と語った上で、「様々な情報の流布はネット社会だからあり得ることで想定しなければならないが、神戸市が全部対応するのは無理だ。間違いない現実・事実を把握し、どう対応するか情報発信することになる」と述べました。
また災害時は、区役所、消防などによる自前の情報把握に限界があることから、久元市長は、「市民にLINEで投稿してもらい、集約して地図上で表示するシステムを採用していて、SNSの有用な部分は活用する」とも説明しました。
8月には福岡市で、河川氾濫のSNSへの投稿を、市長が「誤情報」と指摘したものの、実際に氾濫が起きていた例があります。