毎年1月に実施している奈良の伝統行事「若草山の山焼き」について、来年から有料の観覧エリアを設けることがわかりました。
「若草山の山焼き」は、山頂にある古墳の霊を供養するために江戸時代から続くされとる伝統行事で、芝生の芽生えを促し美しい風景を保つ意味合いもあります。
ことし1月までは若草山麓ゲート内を無料開放していたほか、抽選で選ばれた人に奈良公園バスターミナルの屋上を無料で招待していました。
しかし、外国人観光客をはじめ来訪者が年々増加していて、ことし1月の山焼きでは約19万人が来場。
とりわけ、若草山麓内では人が密集し危険な状態になったということです。
こうしたことから、奈良県などでつくる山焼きの実行委員会は、来年1月の山焼きから安全対策のため「若草山麓ゲート内」と「奈良公園バスターミナル屋上」について、観覧料として2000円を徴収することを決めました。
※小学生以下は無料。ただし、小学生1人につき保護者1人の同伴が必要。
収容人数は、若草山麓ゲート内が6000人程度、奈良公園バスターミナル屋上で300人程度を想定しているということです。
一般販売はことし11月中旬ごろからを予定しています。
万が一雨などで山焼きが中止になった場合、観覧料の払い戻しは「ない」ということです。