公明党は11日、6月の都議選で3名の落選者を出したことや、7月の参院選で100万票近く比例の得票数を減らしたことを受けて党の現状について「党存亡の危機」と位置付けた総括を取りまとめた。
総括では参院選の敗因について無党派層や若年層からの支持の伸び悩みを挙げたほか、政治資金収支報告書に不記載があった一部の自民党議員へ推薦を出したことについて、西田幹事長は「党の清廉なイメージを損なったという声が寄せられたことは重く受け止めなければならない」と指摘した。
また、無党派層や若年層からの支持が伸び悩んでいることについて、「政策がいいと思ってもらっても、公明党の支持にはつながらない側面がある」と危機感を示した。
一方、執行部の責任について問われた西田氏は、「私自身、衆院選、都議選、参院選と幹事長として指揮を執ってきた立場としてその責任は極めて重いと思っている」と述べた。
関係者によると西田氏はきょう、総括がまとまったことを受けて斉藤代表に幹事長を辞める意向を伝えていたことが分かった。