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プレスリリース配信元:株式会社婦人之友社

1903年(明治36年)に創業した老舗の出版社・婦人之友社。同社が発行している隔月刊誌『明日の友』(あすのとも)は、シニア世代の暮らし・健康・食事を主なテーマにした記事と「最期まで自力でトイレに」など高齢者のニーズに合った特集に定評があるシニア誌のパイオニアです。今回は敬老の日に合わせ「70代は家計の収支がマイナスになる」などのデータも含めて小幡麻子・明日の友編集長に話を聞きました。



創刊53年目を迎え、時代に合わせた「豊かな暮らし」

--1973年の「明日の友」創刊時の背景とテーマ、また現在までの変化があれば教えてください。

創刊当時の1973年は“福祉元年”と呼ばれ、老人医療費の無料化などが実施され高齢化社会に突入すると言われた年。シニアの生活や健康、社会参加が話題になり始めた時期です。ただ定年は一般的に55歳、平均寿命は70代と、今とは比べ物にならないほど“シニア”の年齢層は若かった。そんな読者に向けて、老年期の残り20年をどう生きるかをテーマに刊行されました。

「豊かな老後」をテーマにしている点は当時から現在まで一貫していますが、2000年を過ぎた頃からは、豊かな生活と健康問題を両輪に据えた特集を続けています。アクティブでも年齢を重ねると、無病でいることは難しいですよね。そこで目や腰、膝など少なくとも“一病”を自覚しながら、ちょっとした不調も自分事として捉えて、元気で質の高い毎日を目指す読者に寄り添った記事を作っています。

2024年~2025年の表紙。

──シニア向けのメディアが多様化していく中で、雑誌における読者のニーズをどう捉えていますか?

樋口恵子先生が提案された「調理定年」や、くたびれない家事の連載など、若い時のように家の事を完璧にしなくていいというメッセージには、大きな反響がありました。また夏号に掲載した被団協の田中熙巳さんと吉永小百合さんの戦後80年の特別対談など、平和や環境問題を読者と共に考えていく姿勢は誌面作りで大切にしています。こうした記事をきっかけに定期購読を申し込まれる方も多いですね。
一方で長くご購読いただいている方から、「読んでいて楽しい」、「身近な人々と小さな幸せを共有できる」といったお便りを多くいただきます。ページをめくって読む趣味の手芸や美しい写真、短歌、俳句のコーナーを心待ちにしてくださっている。シニアが雑誌に求めているのは、ちりばめられた、ささやかな娯楽でもあると感じています。

2025年初夏号の健康特集より

シニアの家計簿に共感&悩みを解決するヒント


──10月3日発売の秋号では読者の実例をベースにシニアの家計をクローズアップされますね。

物価高の中、ほかの家庭が家計をどうやりくりしているのか。こちらも毎年反響がある特集で、リアルな家計簿の中身を紹介しています。今回、誌面に登場いただいたのは婦人之友社の関連団体で『明日の友』も愛読くださっている「全国友の会」の皆さん。その中のお一人が「家計簿をつけたら、お金持ちになれる?」と知人に聞かれたそうです。答えは「お金持ちにはなれないかもしれないけれど、安心して暮らすことができる」。月の支出がどの程度かを把握するだけでも、将来の漠然とした不安がなくなりますよね。それを皆さんと共有したいから、ご自分の家計も全部見せるし、家計簿をつける良さを伝えたいと。家計簿はハードルが高いという方も、ぜひ一度手に取っていただきたい内容です。

──シニアの家計に関するデータで気になることはありますか?

雑誌の特集で一部紹介しているのですが「全国友の会」が毎年集計している家計調査のデータ「年代別家計の収支差引状況」(図1)からみると、たとえば70代は家計の収支がマイナスになる家庭が増えています。ただし80代から支出が落ち着くなどの要因もありプラスに戻る傾向があります


出典:2024年(令和6年)全国友の会家計報告より作成 ※集計数1万3,144名の回答より作成


また、図2で年代別の支出の内訳をみると、40代後半~50代前半まで最上位だった教育費に代わり、親族への仕送りや冠婚葬祭、また墓地購入・管理などを含む特別費が増加します。住居家具費は、たとえ住宅ローンが終わっていても介護のための改修や、家電の買い替え、修繕費などで出費が増えて上位に。また食費が下がらないのは物価高の影響もありますが、やはりみなさん食の楽しみと健康を守っていると言えます。
雑誌の情報に限りませんが、こうした現状を頭に入れておくだけでも、リタイア後の暮らし方のイメージができて、今を豊かに生きるヒントになるはずです。

図2 年代別 支出上位5品目(2024年)

出典:2024年「南関東部家計調査報告」   ※集計数:60代以上597人

※住居家具費…家賃、土地・住宅返済金、増改築・住宅改修、電気製品、家具類など ※ 特別費…親や教育費のかからなくなった子や孫への送金・贈り物、親の介護費用、自家の冠婚葬祭、墓地の購入・管理費など

親子をつなぐ思いやりのある雑誌に

世界的にみても、最も高齢化が進んでいるのは日本です。シニア向け雑誌のパイオニアとして私たちが向き合っているのは、まだどの国も体験したことのない環境で暮らすリアルなシニア世代。だからこそ「世界最先端の雑誌を作る」くらいの心持ちで、真摯に丁寧に読者に寄り添い、現状にフィットした記事を届けていきたいですね。

またシニアに限らず、子世代である50代が敬老の日や記念日の贈り物として、親世代に定期購読をプレゼントしてくださることも。家族で話題にしにくい終活や防犯、相続など雑誌の記事が、思いやりのある話し合いのきっかけになればと願っています。

小幡麻子 『明日の友』編集長。大学卒業後、婦人之友社入社。書籍や『婦人之友』の編集部を経て、2018年書籍編集長、2020年より現職。同業の夫と3人の子育てを終え、週末田舎暮らしを実践中。(撮影/佐藤克秋)





2025年秋号(10/3発売号)表紙


2025年秋号誌面より家計特集


2025年秋号誌面より「台所よもやま話」器と料理と、愛情と 島るり子(陶芸家) 高山なおみ(料理家)

10月3日発売 『明日の友』278秋号 目次より
【家計特集】老後資金、いくらあれば? 月10万円台からのあわてない年金家計
・直撃する物価高!/暮らし家計のスリム化/医療費の備えは?/リタイヤ後のお金のモヤモヤ対策
【健康特集】圧迫骨折と骨粗しょう症 猪瀬弘之(獨協医科大学埼玉医療センター 整形外科)
【対談・料理】台所よもやま話 器と料理と、愛情と 島るり子(陶芸家) 高山なおみ(料理家)/見つけた!62冊目の『主婦日記』 辻哲子
【連載】酒井順子(エッセー)/北村 薫(書評)/渡辺憲司(随筆)/本城和治(歌)/セティ秀子(ヨガ)/太田昌克(共同通信) ほか


※『明日の友』最新号の詳細、家計簿など、詳しくは公式ホームページをご覧ください。
『明日の友』
■隔月刊(偶数月5日発売) 1冊840円、送料100円 
■定期購読のご案内
 2年購読 12冊 9,840円 (税込・送料小社負担)(2026年3月31日までのキャンペーン)
 1年購読 6冊5,250円(税・送料込)

■ご注文(係直通:月~金 10~17時)
TEL:03-3971-0102
■お問い合わせ
株式会社 婦人之友社
〒171-8510 東京都豊島区西池袋2-20-16
TEL:03-3971-0104 FAX:03-3982-8958 
明日の友編集:小幡
宣伝:三宮
ホームページ: https://www.fujinnotomo.co.jp/

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