鉄道の魅力を熱くお伝えする野川キャスターの「てつたま」です。
野川さんお願いします。

【野川諭生キャスター】
早いもので広島電鉄の駅前大橋ルート開業から1ヵ月が経過しました。
これに合わせてもう一つ、一新されたものがあるんですが、あのお方と共にお伝えします。
それでは…


【野川諭生キャスター】
「新しい広島駅のホームに来ておりますけれども、今日はですね、収録日が9月の3日なんですね。ここがちょうど新線が開業して、ホームが変わったのが8月3日。
ちょうど1カ月前のことでございますので、ちょっとこのタイミングに合わせて、スペシャル企画をお届けしようと思います。あら、ちょっと向こうから二両編成、連接車(2人で電車のように)やってましたね」


【広島電鉄電車 電車営業部営業課 奥野花奈さん・にかもとりかさん・野川キャスター】
「ガタンゴトン。ガタンゴトン。どうも、ご無沙汰しています。にかもとです」
「おふたりにお越しいただいたということは…メロディーの回でございます」

広島電鉄は8月3日の駅前大橋ルートの開業に合わせて駅や車内で使用するメロディーを一新しました。
それを制作したのが、てつたまのテーマソングを作曲した、にかもとさんだったのです。

【広島電鉄電車 電車営業部営業課 奥野花奈さん・にかもとりかさん・野川キャスター】
「どうでしょうか。1カ月経ったわけですけれども、ちょっと、にかもとさん。
作曲者としては、これだけたくさんの人に聴いてもらう中で、気になることあるじゃないですか?」
「あの、どのような反響でしょう」
「大きく変わるっていうところで、やっぱり批判とかあるのかなって、ちょっと怖かったんですけれども。もう全くそういった声は頂いておりません。大変ご好評いただいて」
「本当に!やったー。もちろんね、いろいろ意見はあるんだと思うんですけれども、みんなが新しい広電を好意的に受け止めてるっていうのもわかって嬉しい」
「にかもとさん以前からね、『鉄道に関わるメロディーが作れたらいいな』なんてことを話していらっしゃいましたけど。叶った場所が広電の駅が生まれ変わるタイミングだったっていう」
「そのタイミングで叶うって、なんかちょっと震えましたね」

それではさっそく、新しいメロディーを確認していきましょう。
まずは、基本的に5号線、比治山下方面が発着するAホームの出発メロディーです。

【広島電鉄電車 電車営業部営業課 奥野花奈さん・にかもとりかさん・野川キャスター】
「ホームで実際にどう鳴っているのか、どう聞こえるのかって、やっぱり聞かなきゃいけないと。あ!鳴るんじゃないですか、
「比治山下経由、広島港宇品行きが発車します。≪♪~≫」
「鳴りましたけど、まずどうですか?今」
「嬉しい。いや、うれしいですよ、やっぱり」
「野川さん、どうですか?」
「これ、リズミカルな本当になんかこう、ちょっと駆け出したくなるような、そんなメロディーだなと思いました」
「あの5号線だけ、このメロディーになってるんですよ。これ、どこ行きだからとかで推測してほしいですけど、広島港に向かって、いわゆる海に向かって行くので。ちょっとワクワクを強めた感じになってます」
「駆け出したくなる様な気持ちになるのも…」
「あってる!沿線上にこども漫画図書館とかもあるじゃないですか。なので、キッズがワクワクしたり、まあ、大人もですけど」
「それが分かってAホームに来ると、だいぶ聞こえ方が変わってきそうな」

続いては紙屋町方面へと向かう電車の発車メロディーです。

【広島電鉄電車 電車営業部営業課 奥野花奈さん・にかもとりかさん・野川キャスター】
「さっきはワクワクをテーマにお送りしてたじゃないですか。こっちは全然違うテーマなんですよ」
「要はここから出る列車っていうのは、基本的に全部、街中を通っていくわけですよね」
「はい。で、海外の方も利用が多いんじゃないのかなと思っているのを全部、加味した感じのメロディー制作。日本に来た時に、旅行でちょっとでも長居するなら東京、例えば京都、そして、広島とか選ぶかなと思った時に、このメロディーごと日本を感じて欲しいと思ってるメロディーなんですよ」
「日本を感じるメロディー?」
「海外の方は、オリエンタルっていうか、日本を感じることができると思う」
「いいタイミングで鳴りました。このアナウンスに続いて流れますね。鑑賞とまいりましょう」
「発車します。≪♪~≫」
「おー!」
「感じた?」
「Aホームと全然違いますね」
「全然違う」
「全然違います」
「音色も違います」
「小学校でも習うんですけど、『ヨナ抜き音階』っていう音階があるんですけど、それがちょっと和を感じる五音音階の一つなんですよね。それを使っているので、日本の方よりも海外の方がより、日本を感じられるかなと思って」

続いては生まれ変わった稲荷町電停へ。

【広島電鉄電車 電車営業部営業課 奥野花奈さん・にかもとりかさん・野川キャスター】
「≪♪~≫おっ!にかもとさんこれですね。今鳴りましたけど」
「これ!これです」
「これですね、接近メロディーでございますけどね。ちょうど…まあ、そりゃそうですね、接近メロディーになったんだから」
「接近メロディーなったら来ますからね」
「来ましたね。あの上り下りでね?」
「そう、分けたんですよ」
「上りはのぼる。下りはくだるっていう、単純なメロディーによって分けてるんですけど」

上りと下りで微妙に違う接近メロディー。
では下りをもう一度…

≪下りの接近メロディー♪≫
続いて、上りです。
≪上りの接近メロディー♪≫
【広島電鉄電車 電車営業部営業課 奥野花奈さん・にかもとりかさん・野川キャスター】
「やっぱり、広島駅に行きたいんだったら、『たん、たん、たん、たん、たん←』の方に乗ればいいんだよっていうことですよね」
「そう、そう、そう、そう」
「これはでも、今までなかった。このメロディー、どんな意図をもって作られたのか?改めて」
「まず何で作ろうかっていう所なんですけれども、こういう風に大きい停留場ができるのって、なかなか無いことなので。ちょっと鉄道っぽく、接近メロディーが欲しいなあっていうところで、まず作ろうという話になりました。いざ作るってなった時に、どこもかしこも、こんなに大きい電停ばかりじゃないので、鉄道のようにシンセサイザーみたいな音にしてしまうと『うるさい』って言われるかもしれないですし。そこで『柔らかい音にしてくれ』というオーダーで出来てきたのがこの曲」

「ここはちょうど大きな通りに面していますけど、広電の駅や停留場を見ていくと、本当に家がすぐ近くにあるような環境もあったりする中で、そのあたりですよね?」
「宇品の辺りは本当に隣接しているんですよね、民家と。なんで、流すよ、流れるよっていったら、みんながぶわーって散らばって、『ここ、OKです』って言いながら、確認したんですよね、だから合図にもならなきゃいけないけど、生活の邪魔をしたくないんですよね。
いろんな思いで作りましたね。この曲をたぶん一番最初に駅とかで流して、地域の方にどういう風に届くかを色んな所を走り回ってチェックした曲なので、思い入れが強いよね」
「どうですか、この新しい3日にできた稲荷町の電停の流れるのを聞くのって、改めてどうですか?」
「私?」
「はい」
「不思議・・・」
「不思議。その心は?」
「自分のメロディーが聞こえてくるからね。皆さんとちょっと若干違う観点だと思います」「その思いを味わえるのは一人だけですよね」
「どうも、にかもとです。へへへへ」

電車の接近メロディーは宮島線にはまだ導入されていませんが、別の物が用意されているということですから、楽しみですね。

そして、次回は場所を広電千田車庫に移して…

≪車内メロデイー♪≫
車内メロディーの制作秘話に迫ります。

テレビ新広島
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