自民党埼玉県連の幹事長が、政治資金約2900万円を私的に使った疑いが明らかになりました。
渦中の県議を直撃しました。
私的流用の疑惑が浮上しているのは、埼玉県議会議員の小谷野五雄県議(69)。
自民党埼玉県連の幹事長を務める、県議歴25年以上のベテラン議員です。
そんな小谷野県議に浮上した、政治資金の私的流用疑惑。
小谷野県議は2023年の収支報告書に、ドラッグストアで購入した9万6992円分、さらに、女性用品店で購入した5万160円などを政治活動の経費として計上していました。
しかし埼玉県連によると、ドラッグストアで購入したのはキャットフードや女性用ヘアスプレー、乳児用の歯ブラシなど。
女性用品店では女性用のバッグなどを購入。
政治活動と関係ないとみられるものばかりだったといいます。
県連は、こうした私的流用が2020年からの6年間で約2900万円に上る可能性があるとみて、8月30日付で幹事長の役職を停止しました。
10日、渦中の小谷野県議がFNNの単独取材に応じました。
小谷野県議は「お騒がせして、大変申し訳なく思っています。(Q.不適切な使用はあった?)一切ございません。私は私的に流用したことはありませんし」と述べ、政治資金の私的流用を完全否定。
ところが…。
自民党埼玉県連・幹事長 小谷野五雄県議:
不適切なことに関しては弁護士と相談し、供託をさせていただきました。で返金をさせていただきました。そういう形でこの件は終わりにしてるつもりなんですけど…。
一部をすでに返金し、「この件は終わりにした」と説明しています。
自民党埼玉県連・幹事長 小谷野県議:
事務局に全部お任せをして、もし(政治資金として)不適切だと思ったやつは全部仕分けしてくれということで、私自身いま領収書を持ってないんですよ。なんていうんですかね、ずいぶん私的流用されてるというような形で言われてるものですから、一切私はそれはございませんので、それを記者会見をしていきたいと思っています。
県連は、弁護士を交えた調査委員会を立ち上げ、本格的な調査を始めるということです。