愛媛県内子町の山間に広がる棚田で9日、地元の小学生が新米の稲刈りを体験しました。この体験学習も今回で26回目。指導にあたった農家が80歳を迎え、終わりにしようとしていたところ、移住した人が継続に向け手伝いを申し出ました。
「日本の棚田百選」にも選ばれている「泉谷の棚田」。鎌を手にしているのは、地元の天神小学校の児童たち。自分たちが植えたコメの収穫を体験しました。
この体験学習は「棚田百選」に選ばれた翌年から始まり今年で26年目。毎年4年生が参加していて、今年は29人が昔ながらの手作業で稲刈りに挑戦し、黄金の実りを一生懸命刈り取りました。
女子児童:
「最初は上手にできなかったけど、だんだん慣れてきてできるようになりました」
男子児童:
「100個位刈りました」
稲刈りを教えているのは地元農家の上岡満栄さん。上岡さんと一緒に稲刈りを手伝っているのは埼玉県から移住してきた水谷八也さんの親子です。
上岡さんは80歳になった去年いっぱいで、長年続いてきた小学校の体験学習を終わりにするつもりでした。終わらせるのは地域にとってももったいない!水谷さんが体験学習の継続へ手伝いを申し出たのです。
上岡満栄さん:
「私も助かる。ピシャっと止めるのもさみしい気がしよったわけですが、だいぶ気が楽でおれます」
水谷八也さん:
「ここで棚田の体験をした子たちが大きくなって成人して、少しでも手伝ってあげようという気持ちになったらそれが一番理想的」
刈り取った稲は稲木干しに。子どもたちは稲を胸いっぱいに抱えて運んでいました。
年末には刈り取ったコメでもちつきをするということです。
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