岩手県内に住む16歳未満の少女と同意なく性行為に及んだ罪などに問われている秋田県能代市の元職員の控訴審判決で、仙台高等裁判所は9月9日、懲役5年を言い渡した一審の判決を支持し、控訴を退けました。
判決を受けたのは秋田県能代市の元職員・高橋空雅被告(24)です。
判決によりますと、高橋被告は2024年8月と9月の2度にわたりSNSで知り合った岩手県南部に住む16歳未満の少女と同意なく性行為に及んだほか、2024年10月に岩手県南部に住む別の10代の少女に対し面会を強要したりしました。
2025年3月、一審の盛岡地裁は懲役5年の実刑判決を言い渡しましたが、高橋被告はこれを不服とし控訴していました。
9日の控訴審判決で仙台高裁の加藤亮裁判長は「被害者の未熟さにつけ込んだ卑劣かつ身勝手な犯行」などと指摘。
一審の判決について「重すぎるとは言えない」と支持し、控訴を棄却しました。
高橋被告の代理人弁護士は判決後、取材に応じ、上告については「被告と話し合って決める」と話しています。