岩手県花巻市のワイナリーでは、県産のブドウを使った今シーズンのワインの仕込み作業が始まりました。
三倉茉裕子アナウンサー
「工場内には甘い華やかな香りが広がっています。ここから地域のブドウがワインへと姿を変えていきます」
花巻市大迫町のエーデルワインでは9月9日、今シーズンの本格的な仕込み作業の開始を前に神事が行われました。
このあと小田嶋善明社長が最初のブドウを仕込み用の機械に入れ、作業開始を告げました。
9日に用意されたのは、大迫地区と紫波町内で先週採れた「キャンベル」という品種、約7.5tです。
軸と実を分けてから軽くつぶした実を大型タンクに送り込み1週間ほど発酵させ、その後熟成やろ過を経て、出来たての状態でボトルに詰められます。
2025年は雨が少なかったことから、生育に適した気候条件となり、味が濃くしっかりと色づいた高品質なブドウに仕上がっているということです。
エーデルワイン製造部 女鹿将瑛醸造技師長
「1カ月半後くらいに、新酒としてこのワインが出せると思う。皆さんにおいしいものを届けられるように醸造していきたい」
9日に仕込んだワインは、10月中旬に発売される予定です。