2025年2月の発生から半年余りとなる岩手県大船渡市の山林火災。仮設住宅でのコミュニケーションに役立ててもらおうと談話室が整備され、9月9日に引き渡し式が行われました。

大船渡市の綾里地区と蛸ノ浦地区にある仮設住宅には、福岡県の一般社団法人と広島県のNGO法人の支援により、談話室が整備されました。

9日は、整備した団体や大船渡市の渕上清市長、それに仮設住宅の住民が出席して、引き渡し式が行われました。

式では、2つの支援団体が被災した各地で行っている活動について紹介された後、談話室の鍵が渕上市長から住民の代表に手渡されました。

談話室はプレハブ造りの平屋で、広さは綾里地区で20坪、室内にはエアコンなどの電化製品が備えられています。

仮設住宅の住民からは「仮設住宅はお年寄りが多いので、ここでみんなと話し合い、お茶っこ飲みしたい」との声が聞かれました。

支援団体ピースウィンズ・ジャパン 古市幸子さん
「震災と山火事と、想像しきれないくらい大変な思いをされていると思うので、少しでも和んでいただけるような場所が作れればと」

2カ所の仮設住宅には、9月9日時点で26世帯が暮らしていて、支援団体では、今後も被災者を支えていきたいとしています。

岩手めんこいテレビ
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