JAが農家に支払う前払い金・いわゆる「概算金」について、JA全農いわては8月に決定した「ひとめぼれ」60kgあたりの金額をさらに3000円引き上げ、3万1000円にすることを決めました。
JA全農いわては、8月にコメの需要量が増加していることなどを受けて、2025年の県内産の1等米60kg当たりの概算金を、2024年より9000円引き上げ、ひとめぼれで2万8000円に設定しました。
この引き上げ幅は過去最大となっていましたが、民間との集荷競争が激化していることや渇水が収穫量に影響する可能性があることを背景に、JA全農いわては9月9日、さらに3000円引き上げることを発表しました。
これにより概算金は「ひとめぼれ」が3万1000円、「あきたこまち」が3万500円、「銀河のしずく」が3万1500円となりました。
概算金はコメの流通価格にも影響するとされていますが、3万円台となるのは現行の制度となった2015年以降初めてです。
JA全農いわての阿部貴明米穀部長は「集荷力を高め安定供給を図るための苦渋の決断。消費者の皆さんにはご理解いただきたい」とコメントしています。