愛媛県新居浜市の『橋梁伸縮装置』の製造などを手がける「多喜浜工業所」が事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが9日、わかりました。
負債総額は約3億2000万円と見られています。

帝国データバンク松山支店などによりますと、新居浜市多喜浜に本社を置く製造メーカー「多喜浜工業所」は1960年12月創業。
1986年から道路の橋梁部分で使用される橋梁伸縮装置の製造を始めると、公共事業関連で大手メーカーから安定した受注を確保し、1990年頃には売上高14億円のピークを計上しました。

しかし、バブル崩壊やリーマン・ショックなどによる公共事業の落ち込みに伴い受注が落ち込み、大幅な債務超過に陥っていました。
その後、金融機関などの支援のもと経営の立て直しを図っていましたが、借り入れの負担は重く、近年の物価高騰もあって先行きが見通せなくなり事業の継続を断念。
今月5日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったということです。

負債総額は約3億2000万円と見られています。

テレビ愛媛
テレビ愛媛

愛媛の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。