価格高騰などで米問題への関心が高まる中、9日、福岡県内の小学校で「おにぎり」の授業が行われました。

◆小学生
「おいしいです」

◆小学生
「甘いです」

◆小学生
「うまいっ!」

子供たちが口いっぱいに頬張るのは、握り立て、アツアツのおにぎりです。

◆神谷よしえさん
「昔は米がお金の代わりだったことを知っている人?」

福岡県糟屋郡久山町の小学校で行われた「おにぎり」を使った出前授業です。

◆小学生
「(親が)『高い』『やだ』って」

◆小学生
「(5キロ)4500円ぐらい」

◆小学生
「『備蓄米が…』とか(親が)言っている」

子供たちも語るほど米問題が話題となる中、おにぎりを通じて、食と農業のつながりを感じてもらおうと、5年生を対象に町が初めて企画しました。

講師を務めたのは、神谷よしえさん。

国の内外でおにぎりを握りながら食の大切さを伝える「にぎりびと」として活動し、大阪・関西万博でも“にぎり”を披露しています。

◆神谷よしえさん
「お米には運動したり、勉強したり、友達と遊んだりする時のエネルギーをつくるもとになる糖質が含まれています」

授業では、米が古来からなくてはならない食糧だったことや、精米までの過程、おいしいお米の炊き方などが説明されました。

◆小学生
「米が昔からずっと続いていて大事だと思った。最後の一粒まで残さないで食べようと」

◆小学生
「(農家は)1年中やらないといけないから大変だなと。これからも米に感謝して食べていきたいなと思った」

おにぎりの奥深さを味わった子供たち。

久山町では、今後もこのような出前授業を続けていくとしています。

テレビ西日本
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