石破首相の退陣表明から一夜明け、自民党は後任を選ぶ臨時の総裁選挙の実施に向けた準備に着手しました。

一方、首相の退陣表明を受けて日経平均株価は大きく上昇しました。

退陣表明から一夜が明けた8日朝、いつもと変わらぬ表情で官邸に現れた石破首相。

石破首相:
閣僚だから総裁選挙に出馬することを妨げる理由は何もないので、それは当然認められる。

一気に臨時総裁選モードに突入した自民党。

ポスト石破として5人に注目が集まっていて、早くも総裁選レースが始まりました。

いの一番に名乗りを上げた茂木前幹事長は「党や政府で様々な経験をさせていただいた。私の全てをこの国に捧げたい」と述べました。

小泉農水相、小林鷹之元経済安保相は8日、自身の立候補について問われると。

小泉農水相:
一致結束をできる環境をつくるのが大事だという話を申し上げてきたので、自分に何ができるのかを考えて今後判断をしたい。

小林元経済安保相:
“ワン自民”の体制をつくっていくことが急務だと考えている。どういう役割が果たせるのか自分なりに考え抜きたい。

林官房長官は総裁選に立候補する意向を固めたことが、関係者への取材で分かりました。

林長官は8日夜、自身に近い議員と都内のホテルで会談し、総裁選に向けて意見交換したとみられます。

石破首相の退陣表明後、公の場に姿を見せていない高市前経済安保相。
高市氏の周辺は「ここから忙しくなる」と話しています。

こうした中、石破首相の退陣表明を受けて日経平均株価は一時800円以上も上昇し、市場関係者は「やはり次の方(首相)になる期待もあるし、株式市場は変化求めるので」と話しました。

自民党では臨時総裁選の日程や実施方式などの調整が行われていますが、関係者によりますと日程については9月22日に告示し、10月4日に投開票。

方式は国会議員に加え全国の党員らが投票する「フルスペック型」で実施する方向で最終調整していて、9日にも正式に決定する見通しです。

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