記録的な暑さが国内景気を大きく押し上げました。
内閣府が発表した2025年4月から6月のGDP(国内総生産)の改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前の3カ月に比べてプラス0.5%となりました。
このペースが1年続いた場合の年率換算では、プラス2.2%と速報値段階の1.0%から大幅に上方修正されました。
記録的な暑さのなか、GDPの半分以上を占める個人消費がプラス0.2%からプラス0.4%に押し上げられ、外食などのサービスの需要が伸びたほか、夏物衣料も好調で実質GDPの伸び率は5期連続のプラスとなりました。
一方、財務省が発表した7月の国際収支によりますと日本が海外とのモノ、サービスの取引や投資でどれだけ稼いだかを示す経常収支は、2兆6843億円の黒字でした。
黒字は6カ月連続ですが、前の年の同じ月と比べ黒字幅は19.1%減りました。
1年前より円高傾向になったことで、海外から受け取る配当などが減ったことが主な要因です。