佐賀県警の科学捜査研究所に所属する40代の男性職員が、DNAの鑑定作業を不適切に行ったとして懲戒免職処分を受けました。
「申し訳ありませんでした」
処分を受けたのは佐賀県警察本部の科学捜査研究所に所属する40代の職員です。
警察によりますと職員は2017年6月から去年10月までの7年間にわたりDNA型の鑑定作業で検査を実施したと装い鑑定したように見せかけたり鑑定後の資料を紛失したりするなど、130件の不適切な鑑定を行ったとしています。
またこのうち16件は殺人未遂事件などで証拠として使われていますが、検察の判断の結果「公判に影響はない」としています。
去年10月、上司が書類の不備に気づき発覚したもので、佐賀県警は8日付けでこの職員を懲戒免職処分としました。
職員は理由について「上司に対して自分の仕事ぶりをよく見せるため。仕事が遅いと指摘されるのを避けるため」と話しているということです。
県警察本部は検査のチェック体制の見直しなど再発防止に努めるとしています。