8日、朝から長い行列ができていたのは東京・銀座。
列は横断歩道を越えても続き、まだ先頭が見えません。
座り込んでいる人や寝転んで待つ人の姿もあります。
さらにもう1つ横断歩道を越えると、ようやく先頭が見えてきました。
列の長さは約200メートルに達していました。
一方、長蛇の列は渋谷でも。
皆さんのお目当てはというと、腕時計ブランド「スウォッチ」と「オメガ」がコラボした新作“ムーンスウォッチ”。
文字盤には、スヌーピーと親友のウッドストックが月面から地球を眺めるデザインが何とも可愛い一品です。
超レア腕時計の値段は5万7200円(税込み)。
列に並んだ人は「時計が好きで、スウォッチはすごく高くなく(新作を)出してくれる。つい欲しくなる!」と話していました。
きょう1日だけの限定販売とあって、銀座と渋谷のスウォッチの店には前日から徹夜組が出るなど、長蛇の列ができていたのです。
列に並んだ人:
本当に欲しいので12時間ぐらい前に来てます。全然寝ませんでした。ずっと眠い。
さらなるつわものは銀座店に。
一番乗りした人は、何と36時間前から並んでいるといいます。
男性には、絶対に手に入れたい理由がありました。
36時間待ち・一番乗りの男性:
子供が欲しがってて。誕生日で。9月に誕生日を迎えるので、それを目指して買えたらいいな。
そしてついに販売時間を迎えました。
一番乗りの男性は、子供のバースデープレゼントを無事ゲットすることができました。
限定腕時計の熱い争奪戦となった8日、東京都心の最高気温は35度となり、列に並ぶ人はさまざまな熱中症対策を講じていました。
大きな扇子で暑さをしのぐ男性や、さっきまで座っていた段ボールで日差しをよける女性の姿がありました。
行列ができたのは、日本だけではありませんでした。
フランス・パリ、シャンゼリゼ通りの凱旋門から程近いスウォッチの店舗では、午前10時の開店を前に100人以上が行列を作っていました。
世界中で人気の限定腕時計。
フリマサイトでは、開店前の時間にもかかわらず、すでに高額転売が相次いでいました。
販売価格の3倍以上で出品される腕時計。
富山県から来た客:
遠方から(腕時計が)欲しくて来ている。転売ではなく。買いたいと思ってきているのに、こういうことされるとちょっとなあ…。
東京の銀座と渋谷の店では8日、大きな混乱はありませんでした。