◆供養塔倒した疑い…礼拝所不敬容疑で高校生ら2人逮捕
2025年5月、玉野市の「常山女軍」の供養塔などが倒されているのが見つかった事件で、警察は9月8日、礼拝所不敬の疑いで浅口市の高校1年の少年らを逮捕しました。
◆2人は別の少年らと共謀し、石仏44基などを足蹴りするなどして倒した疑い
逮捕されたのは、浅口市に住む高校1年の少年と、倉敷市玉島乙島の会社員、尾崎永遠容疑者(22)です。
警察によりますと、2人は2025年5月30日の午後から31日の午前にかけて別の高校1年の少年らと共謀し、玉野市の常山城跡で地元住民が祭っている「常山女軍」の慰霊碑と石仏44基を足蹴りするなどして倒した疑いです。
◆尾崎容疑者は少年らに「やれやれ、いけいけー」犯行をあおり立てた疑い
尾崎容疑者は「やれやれ、いけいけー」などと少年らの犯行をあおり立てた疑いです。
警察は少年らの認否を明らかにしていません。常山城は戦国時代に毛利氏に攻められ、落城前に城主の上野隆徳の妻・鶴姫が侍女らと共に敵陣に切り込んで自害したことで知られ、1937年に地元の観光協会が供養塔を建てました。
◆90年近く大切に守ってきた供養塔…「色々な思いが込められている…よく考え、学んでほしい」
観光協会の大野彰一会長はOHKの取材に対し、「犯人が捕まってまずは安心。遺構には昔から色々な思いが込められていることをよく考え、学んでほしい」とコメントしています。