暗闇の中で防犯カメラが捉えたのは、目をぎろりと光らせるクマです。

現れたのは、山形・高畠町の農園。

狙いは、高級ブドウのシャインマスカットでした。

この農園では、クマに約500房のブドウを食い荒らされ、被害額は100万円以上に及んでいるといいます。

被害にあった農園:
泣けますよね…。柵が壊れて中がめちゃくちゃに…。ぶどうの木が空っぽになった。

各地で相次ぐクマの出没。

山形県内では4日、新幹線の線路上にも現れました。

午前10時ごろ、米沢市で山形発東京行きの山形新幹線が走行中にクマと衝突し、緊急停車。

現場にひかれたクマの姿はなく、逃げた可能性もあるといいます。

この事故によるけが人はいませんでした。

また、宮城・加美町では住宅の目の前にクマが現れました。

何かを物色するように歩き回るクマ。

狙われたのは、かごの中にいた七面鳥です。

3日午後9時半過ぎ、この家の玄関前にクマが現れ、飼っていた七面鳥1羽が食べられました。

被害にあった住人:
音を立てようかと思ったが、怖くて何もできず、ただ立ち去るのを待っていた。ずっと静かに(七面鳥を)食べていた。とても怖い。

この住宅では、これまでにも度々、七面鳥などを食べられる被害に遭っていて、今回が13羽目。

最後の1羽でした。

まるで、餌場に通うかのように人里へとやってくるクマ。

その理由について、鳥獣対策コンサルタント・石名坂豪氏は「8月~9月上旬の夏の終わりは、一般論として非常に山の中でクマの食べ物が少ない時期。空腹で背に腹は代えられぬところがある」と指摘します。