木村拓也キャスター:
台風15号が九州に接近しています。
そんな中、関東は接近前から局地的な大雨となっている状況です。
水害も心配されますが、9月4日は災害疑似体験を通じて防災知識と行動力を学べる体験型学習施設「本所防災館」から、木村拓也キャスターが中継でお伝えします。
「本所防災館」は、建物が1階から5階建てになっていて、地震、火事など様々な災害を疑似体験することができるんです。
東京都内には、この本所以外にも池袋、立川に施設があります。
台風15号が接近しているさなかですので、今回は大雨災害とか風とかそういったものに注目して体験してきました。
まずは暴風の体験です。
建物の3階にある暴風雨体験コーナーです。
中では、50mmの雨と30メートルの風を体験できます。
風に飛ばされないように手すりをつかんで体験をします。
顔に雨粒が細かい針のように打ち付けます。
耳を打つ風も痛みを感じます。
5日、沿岸部では場所によってこれくらいの体感になる可能性があります。
注意が必要です。
こういった際は外に出ないがもちろん鉄則ですが、実際に施設で体験をすることはとても重要だなと改めて感じます。
「本所防災館」では、他にも都市型水害についても体験できるんです。
木村拓也キャスター:
都市型水害ってどういったものなんですか?
本所防災館・小島陽介館長:
都市部を中心に発生する局地的な集中豪雨により発生する水害となります。
木村拓也キャスター:
それを今回2つ体験ができるんですが、自分が地下にいるとして扉を開けていくんですが、水位を例えば10cmで設定して、水が10cmあります。扉を押していくと…重い。ようやく扉が開きました。
本所防災館・小島陽介館長:
ここを開けていただいたんですけれども、開けた隙間から水がどんどん実際には流れ込んできますので、そこを注意しなければなりません。
木村拓也キャスター:
開けたからといって安心できないということがポイントです。
それから、車でアンダーパスに入ったけど浸水してしまって、エンジンがストップしてしまった場合、どうすればいいのかというところです。
水位が大体30cmくらいだとした場合、扉が開くのか。重いです。どうすればいいですか?
本所防災館・小島陽介館長:
ハンドルをしっかり握って体を固定して、体全体で押していただけると開けやすくなっています。
木村拓也キャスター:
体全体をハンドルで固定するのがポイントだということなんですね。
木村拓也キャスター:
台風15号も近づいてきています。どういったことに注意していけばいいですか?
本所防災館・小島陽介館長:
水害というものは地震や火災と違いまして、事前に予測することができますので、気象情報や雨雲レーダーなど、そういった情報を収集して早めに避難等していただくことが大切になってきます。
木村拓也キャスター:
やはり早め、早めの備えということも、再三再四ですけれどもお伝えいたします。