京都大学の研究チームが、生きたがん細胞などの除去を手助けするタンパク質を開発したと発表しました。
京都大学アイセムスの研究チームが発表したのは、新たなタンパク質「クランチ」です。
ヒトの体内には、死んだ細胞と結合して除去するマクロファージという細胞があり、これまではがん細胞を抗がん剤で死なせることで、マクロファージが結合し分解・除去していました。
「クランチ」を投与することで、細胞を死なせる必要がなく、生きたままの細胞と結合して分解や除去することが可能になったということです。
これにより、がん細胞や老化細胞などといった不要な細胞について、効率的に除去できることが見込まれるほか、治療法が見つかっていない病気への応用も期待されます。
研究チームは、2030年代での実用化を目指しています。
(関西テレビ「newsランナー」2025年9月3日放送)