宮城県にある東北電力・女川原子力発電所で建設作業に従事していた協力会社の50代男性作業員が、作業後に体調不良を訴え、熱中症と診断されて入院していたことが分かった。
東北電力によると、入院したのは、テロや重大事故発生時に原子炉格納容器の破損を防ぎ、放射性物質の放出を抑える「特定重大事故等対処施設」の建設に従事していた協力会社の50代男性作業員。
男性は9月2日午前7時20分から午後4時ごろまで、屋外で鉄筋の積み込みや運搬作業を行っていた。
作業中は空調服を着用し、1時間ごとにエアコンやウォーターサーバーが設置された屋内で休憩を取るなど、東北電力が定める熱中症対策も実施されていたという。
しかし、作業終了後、帰宅途中の午後4時半ごろに体調不良を訴え、自ら119番通報。石巻市内の病院に搬送され、熱中症と診断されて入院した。
東北電力によると、男性は搬送時には会話が可能な状態で、3日朝の時点では足にしびれが残っているものの、快復に向かっているという。