いまだ暑さが厳しい9月。長崎県立長崎西高校が、熱中症対策として運動会を初めて屋内施設で開催した。冷房完備、雨の心配もなく快適な環境下で行われた高校生の活気あふれる運動会に密着した。

熱中症の心配なく全力疾走

長崎県立総合体育館で開催された長崎西高校の運動会。生徒あわせて830人あまりが参加した。

暑さを気にせず全力疾走
暑さを気にせず全力疾走
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屋内での実施に踏み切った主な理由は「暑さ対策」だ。学校の運動場で行っていた際は熱中症とみられる症状や体調不良を訴える生徒が出ていた。

時期でなく“場所”を変えて開催された運動会
時期でなく“場所”を変えて開催された運動会

春の開催も検討したが「4月、5月は勉強に集中する時期」として、時期ではなく“場所”を変えることになった。

屋内温度は25℃前後
屋内温度は25℃前後

天候に左右されず、クーラーが効いたメインアリーナの室温は25℃前後に保たれていて快適だ。

田中潤先生は「体調管理の面でも良かったし、雨で延期する心配もなく良かった」と話す。

日焼けも気にせず楽しめる新しい形の運動会

屋内開催の運動会は、生徒たちにも好評だった。

屋内で涼しげな3年生
屋内で涼しげな3年生

3年生は「最初は青空の下で白熱した運動会をやりたくて正直残念だと思ったけど、日焼けも気にせずに楽しめた」と話す。

来年の屋内開催を期待する2年生
来年の屋内開催を期待する2年生

2年生も「全体が見渡せて楽しい。年々暑くなってきているから、来年もこういう形で開催されればいいと思う」と肯定的だった。

2階席から応援する保護者たち
2階席から応援する保護者たち

観客席には保護者の姿も多く見られた。「最初は盛り上がりが足りないだろうなと思ったけど、全力疾走していて偉い、楽しい」と話した。

伝統競技で生徒も先生も最高潮

屋内の床を傷つけないように使う道具をタイヤから綱に変えた競技もあったが、変わらないものもある。

3年生が伝統の競技を熱演
3年生が伝統の競技を熱演

3年生による伝統の種目「もしも教師でなかったら」、通称「もし教」だ。

「もし教」でダンスを披露
「もし教」でダンスを披露

クラスの担任・副担任が「もし教師でなかったら、どのような人生を歩んでいたか」を自由な発想で設定や物語をつくり、思い思いの衣装でダンスを披露する。

白雪姫に扮する本村先生
白雪姫に扮する本村先生

白雪姫の衣装を身にまとった本村晋一郎先生は「3年担任をするというのはこれがついているということで、もう覚悟はしている。後は楽しみたい」と語る。

楽しい思い出がまた一つ増えたね
楽しい思い出がまた一つ増えたね

高校生活最後の体育祭、場所が変わっても会場は生徒たちの熱気でいっぱいだった。

学校は2026年度の運動会も屋内での開催を予定している。また、これまで運動会、文化祭と2週連続で行っていた学校行事について、2025年度は文化祭を3月14日(土)15日(日)に実施することにしている。

(テレビ長崎)

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テレビ長崎
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