継続審議となっていた県内の最低賃金の引き上げについて、審議会は2日午前、過去最大となる78円を引き上げ、最低賃金を1031円と答申することを決めました。
県内の最低賃金が1千円台となるのは初めてです。
長崎地方最低賃金審議会の専門部会は、午前9時から長崎市内で開かれ、学識経験者や労使の代表が出席しました。
県内の最低賃金の引き上げの目標額が64円とされる中、労使の意見はまとまらず、5回の会合を経て、ようやく78円引き上げの1031円と、賛成多数で決まりました。
しかし、採決では8人の委員のうち、使用者側の3人が反対の意思を強く示すため退席しました。
審議会では、この後、引き上げ額について労働局長に答申することにしています。