厳しい残暑は続いていますが、耳をすませば秋の足音が近づいているようです。
いよいよ「実りの秋」の到来です。
ずらりと並んだのは赤梨の「秋甘泉(あきかんせん)」。
北栄町で、鳥取県オリジナルの梨の新品種「秋甘泉」の査定会が開かれました。
「秋甘泉」は今がシーズンの「新甘泉(しんかんせん)」に続いて出回る赤梨で、二十世紀梨よりも甘みが強く、果肉がやわらかいのが特徴です。
査定会には、倉吉市や琴浦町など県内6つの選果場から梨が持ち込まれ、JAの担当者が大きさや重さを測ったあと、計器を使って甘さを確かめしました。
今回の査定会で測定された平均糖度は13.9度。
他の品種と同様に6月から7月にかけて、降水量が例年に比べ少なく玉太りが心配されましたが、8月上旬のまとまった雨が恵みの雨となり、やや小ぶりながらも甘さは例年並みに仕上がったということです。
JA鳥取中央琴浦梨生産部・箱木功生産指導部長:
好みの問題もあるが、ジューシーな甘みのある梨に仕上がっていますので、暑いシーズンにはいい梨だと思います。
秋甘泉は8月5日から関西を中心に一部は県内にも出荷され、JAは2024年並みの約112トン、7090万円の販売を見込んでいます。