9月29日から全国放送が始まるドラマを舞台となる島根県松江市の魅力を全国にPRする絶好のチャンスととらえ、小泉八雲にちなんだ新商品開発の動きも広がっています。
ファンや観光客が、撮影地や物語の舞台を訪れる、いわゆる「聖地巡礼」の効果にも期待が高まっています。
プラムやレーズンなどのドライフルーツに…ブランデーなどの洋酒を効かせて風味付け。
大人の味わいの「プラムプディング」、イギリスやアイルランドではクリスマスのテーブルに並ぶ伝統菓子です。
松江市のホテルと障害者福祉施設が共同開発した新商品で、発売を前に丸山知事や観光関係者にお披露目されました。
島根県・丸山知事:
焼き菓子とデザートの間みたいな、ドライフルーツの味が全体に生きたわって濃厚な味わいで非常においしいです。
この「プラムプディング」は、小泉八雲の大好物。
生涯最後となるクリスマスに、はるばるイギリスから約9キロを現在の通貨に換算して15万円以上かけて取り寄せたという逸話も残るほどです。
八雲の妻・セツをモデルにしたテレビドラマの放送が9月末から始まるのにあわせ、ドラマゆかりの新商品としてこの八雲の好物に目を付けました。
八雲がまとめたアメリカ南部・ニューオーリンズに伝わる「クレオール料理」のレシピをもとに、日本人の好みに合うようアレンジしました。
サンラポーむらくも・青戸篤史洋食料理長:
本来だと牛の脂を使うところなんですけど、日本人向けにバターを使って、あとの食材は英国風そのままでアレンジしている。
小泉八雲のひ孫・小泉凡さん:
すごく食べやすくて、上品なプラムプディングに仕上がっていると思う。松江のお土産というと和菓子でしたけど、1人のアイルランド作家が松江に滞在したことによって、新しいお菓子が生まれたことはすごくうれしいこと。
この八雲が愛したプラムプディングは、9月8日から松江市のサンラポーむらくものほかJR松江駅などで販売されます。