9月1日は「防災の日」です。愛媛県松山市は地震など災害で断水した際に、市内にある井戸からトイレや洗濯などの生活用水を地域住民に提供してもらう、登録制度をスタートさせました。
松山市西垣生にある木の実幼稚園。園庭のすみに置かれたもの、実は井戸なんです。
名護谷希慧キャスター:
「井戸からくみあげた水、こちらで利用できるんですが…やっぱり井戸水だからかキーンと冷えて冷たいです」
井戸水は電動ポンプでくみ上げられ、普段から園児が手洗いのため利用しています。
子ども:
「お外で汚したときに洗う場所」
また園庭にあるトイレや、木や花の水やりにも使われています。一方、南海トラフ地震などの大規模災害で困るのが水の確保です。
松山市では断水した際、トイレや洗濯などの生活用水として、住民に井戸水を提供してもらえるよう、企業などが管理する井戸の登録制度を1日からスタート。木の実幼稚園も登録しています。
木の実幼稚園・中矢謙一郎理事長:
「当園にある井戸も、もとは地域住民の方が畑に利用されていたものを、幼稚園に土地をお譲りいただいて、そういった形が背景にありますので、今度は井戸が住民の方々のお役に立てる、ご恩返しできると思うと本当に非常にうれしく思っています」
制度がスタートした1日時点で、学校や旅館、民間企業など54カ所が登録。市のホームページに掲載されています。
松山市危機管理課・池田憲成主査:
「飲料水は備蓄があるんですけど、生活用水に関しては不足する恐れがありますので、念のため、万が一に備えて。みなさんの防災意識も高まると思いますし、地域のみなさんとの結束も、期待できるのではないかと思っています」
松山市は、今後は個人が所有する井戸も含め、登録の募集を続けたいとしています。
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