空調服・市ヶ谷弘司会長:
体には最初から水があって、脳っていう(汗の)制御装置があるわけです。だから暑ければ暑さを感じて、必要なら汗を汗腺から出してくれると。だから、それを全部蒸発させられてやればいいんだっていう。

そこで、胡桃澤が挑んだのは…。

空調服取締役・胡桃澤武雄さん:
結構、私はね、ミシンも得意だったんですよ。

 と、買って来た作業服にファンを付ける「空冷式」。

空調服取締役・胡桃澤武雄さん:
(空気を)外に、換気で出せばいいんだと。換気扇みたいにファンをつけて空気を外へ出したんだよ。

とくれば、いきなり空調服の完成か…!? と思いきや、そうは問屋が卸さない。

空調服取締役・胡桃澤武雄さん:
そうすると、引っついちゃうんだよね。服が引っついちゃって(体と服の)風路がなくなっちゃうんですよ。

大型ファンを取り付けた試作品を社員に…

この問題が、3カ月、4カ月、5カ月と経っても解決せず、結局、半年という時間を費やし、二人が見つけたコロンブスの卵は…。