今年7月、パワー半導体を製造するJSファンダリが破産したことを受け、解雇された元従業員の再就職を支援するための合同企業説明会が新潟県小千谷市で開かれた。
■JSファンダリ約161億円の赤字抱え破産 500人超の従業員を即日解雇
「正直ちょっとずつ金銭的に厳しくなっている」
「お金はかかるものなので、生活していく上で大変」
こう話すのは、パワー半導体ウエハーの製造を手がけていたJSファンダリの元従業員たちだ。
JSファンダリは7月14日、約161億円の赤字を抱え、破産を申請。小千谷市の工場で働く500人を超える従業員を即日解雇していた。
この問題を受け、県や小千谷市などは緊急の雇用対策本部を設置し、解雇された元従業員の再就職に向けた支援策などを検討。
また、花角知事は武藤経産相に替わりの事業者誘致に向けた支援などを要望している。
■元従業員の再就職支援へ合同説明会 参加者からは不安の声も
こうした中、ハローワーク小千谷は再就職支援の一つとして元従業員などを対象にした合同企業説明会を開催。
小千谷市内に本社があり、小千谷商工会議所に加盟する40社が参加し、職を求め訪れた約130人に対し、会社説明を行った。
解雇から1カ月以上が過ぎる中、説明会に参加した元従業員の20代男性は、いまだに会社から説明はないと明かす。
また、50代の男性は「6月分と7月分の給料がいまだ支払われていない」と苦悶の表情を浮かべる。
不安を抱えながら就職活動に臨んでいる元従業員。
50代男性は「50代なので10年ぐらいは働かないといけないが、どうしても年齢の壁がある。企業も年齢がいっているとなかなか取りづらいところもあるので、この先決まるのか心配」と話し、40代男性も「一日でも早く就職するために積極的にセミナーとかに参加して、早く就職が決まれば」と焦燥感をにじませていた。
突然の解雇から2カ月…給与も2カ月分支払われていない元従業員への支援が求められている。
(NST新潟総合テレビ)