9月もまた値上げラッシュです。

家庭でも飲食店でも、毎日欠かせないあの商品も値上げされます。

カラッと揚がった大きなエビの天ぷら。

サクサクのエビ天を、これでもかとばかりに盛り付けていきます。

取材した福岡市中央区の海鮮料理店ではランチの時間帯にどんぶりや定食などを提供していますが、来店客の半数以上が注文するのが「えび天丼」です。

エビ天がタワーのようにそびえ立つ豪快な天丼は、このボリュームでなんと税込み1100円!

見た目も価格も驚きのランチメニューです。

◆来店客
「エビが4匹も入っているので、テンション上がります」

「サクサクしていて、すごくおいしい。ボリュームもこの値段ですごい」

来店客のおなかを満たす看板メニューの天丼。

店が頭を悩ませているのが、天丼には欠かせない油の値上げです。

◆海鮮食堂サカナとごはん凪 野口菜摘さん
「大きいですよね、不安は。やっぱりどうなるかなと考えながらやっているが、(油が)減る量も早いので、えび天丼が看板商品なので」

お店で使用する油は1週間に約24リットル。

今年はすでに1回値上げされていて、さらなる値上げに不安をかかえています。

◆海鮮食堂サカナとごはん凪 野口菜摘さん
「大変厳しいかなと思っています。(ランチを)せっかくこの値段で抑えているのに、これ以上油も他の物も値上がりすると、値上げを考えないといけない。(ランチの値上げは)なるべくならしたくないので」

世界的な需要の高まりや物流費などの高騰を受け、値上げが続く油。

各メーカーは、家庭用の食用油を9月納入分から値上げすることを発表。

日清オイリオグループは11%から18%、Jーオイルミルズは11%から23%、昭和産業は20%以上値上げします。

9月から値上げされるのは油だけではありません。

◆記者リポート
「ドレッシングなどの家庭用調味料も値上げします。定番のマヨネーズ、こちらの商品は税込みで40円近い値上げです」

キユーピーは卵など原材料費の高騰を受けてマヨネーズを39円値上げして559円に。

ニッスイは家庭用冷凍食品の一部を約3%から12%値上げ、森永乳業は家庭用のアイス18商品を10円から60円値上げします。

帝国データバンクによると、9月に値上げされるのは調味料や加工食品、乳製品など1422品目にのぼります。

止まらない値上げの波に買い物客は…。

◆買い物客
「もうね、全部ですよね」

「全体的に上がっていますよね。合計金額を見てびっくりする時がある。だからいつもより1品少なくするなど、節約している」

福岡市のスーパーでは、9月半ばごろから商品の値上げが店頭の価格に多く反映されるのではと見込んでいます。

◆エムズ 美和台店 久松浩一店長
「値下がりする商品は全くなくて、人件費や光熱費などエネルギー関係の値上げが響いて、各商品に転嫁されている」

9月も続く食品の値上げ。

しかし、そんな中でもお買い得な商品があると言います。

それが…。

◆エムズ 美和台店 久松浩一店長
「去年に比べての(お得な)商品なんですけど、今年はサンマが豊漁で、価格も去年より安く、なおかつ太めで脂がのったサンマが捕れていますので」

秋を代表する味覚、サンマです。

脂ののったふっくらジューシーな身が食欲をそそります。

近年、不漁が続いて、庶民の味から高級魚になっていたサンマが、今年は豊漁だということです。

ほかにも、まだまだ残暑が厳しい今の時期に狙い目の食材が、そうめんやめんつゆなどの夏によく使う商品です。

◆エムズ 美和台店 久松浩一店長
「これから鍋とかおでん、シチューなど、冬の食品の展開が始まるので、夏の商品が今だいぶ安く販売する形にはなっています」

止まらない値上げ 物流費や人件費の上昇が要因に

2025年の年間の食品値上げは2年ぶりに2万品目を超え、値上げが本格化した2022年の水準に並ぶ可能性があるといいます。

値上げの主な要因は、去年までは「急激な円安」でしたが、今年は「物流費や人件費の上昇」に変化していて、食品の値上げは常態化する可能性が高そうです。

一方で値下げの動きもあります。

牛丼チェーンの「すき家」は9月4日から11年ぶりの値下げに踏み切り、牛丼(並盛)が30円安くなり450円で販売されます。

値上げの9月もかしこい買い物術と料理の工夫で乗り切りたいものです。

テレビ西日本
テレビ西日本

山口・福岡の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。